高血圧
2018年11月30日
血圧が高い状態が続くと血管は徐々に傷んでいき、血管は弾力性が失われて、血液が流れにくくなります。さらに強い圧力が必要になるという悪循環が生じて血管障害である動脈硬化が進行します。また、心臓も高い圧力で血液を送り出すことにより負担がかかり、異常が起こりやすくなります。
食生活の中で、血圧と最も関係するのは塩分です。塩の成分であるナトリウムが血液中に多くなると余分に水分を取り込んでしまい、血液量が増えることで血圧は上昇します。
高血圧の人の塩分摂取量の目標数値は1日6.0g未満、正常の人も男性で8.0g未満、女性で7.0g未満が理想です。ところが、日本人の平均食塩摂取量は男性で1日11・1g、女性で9.4gと、男女共に目標数値を上回っています。
対策としては、塩分の多い煮物の汁や乾麺(カップ麺など)に注意する。加工品には既に塩分が多く含まれているので要注意です。できるだけ素材そのものの味を楽しむ食生活を心がけましょう。
肥満も高血圧を引き起こす原因の1つですので、
●カロリーオーバーに気をつける
●油脂や脂肪を含む食品の摂取を控える
●野菜や魚を積極的に摂る
●バランスのよい食事を心がける
といったことも大切です。
血圧を下げるには食生活の改善と併せて適度な運動も大切です。継続的な運動によって心肺機能が高まると血液循環がよくなり、自然と血圧は下がっていきます。また、カロリー消費にもなるので、高血圧だけでなく生活習慣病全般の対策にも有効です。
運動以外では、
●適正体重を維持する
●禁煙する
●ストレスをためない
●睡眠をしっかりととる
といった事を意識して生活習慣を改善しましょう。